Leica M9-P:  Summicron  35mm/2 (8elements) Canada  

上の写真は左から「バルナックライカ用純正マガジン」「M型ライカ用純正マガジン」「市売品パトローネ」で、「バルナックライカ用純正マガジン」が背が高いのが一目瞭然で解る。 IIIfのレッドダイヤル以前のバルナックライカは「市売品パトローネ」に対応していないようだ。 実際バルナックライカに「市売品パトローネ」を入れてカメラを振るとカタカタと音をたてて中で動くのが解る。 


で、早速チェンジバックに手を入れてゴソゴソと「バルナックライカ用純正マガジン」に100ft巻きのフィルムを巻いてみたら非常にやりにくい、今まで使い終わった市売品パトローネにAPフィルムローダーを使ってテレビを見ながら巻いていた事からするとかなり面倒だ、ただAPフィルムローダーには「バルナックライカ用純正マガジン」のシャッターを閉める機能も無ければマガジンの大きさが物理的にAPフィルムローダーにセット出来ない。


で、色々調べてみるとワトソンフィルムローダーなら「バルナックライカ用純正マガジン」「M型ライカ用純正マガジン」「市売品パトローネ」すべてにフィルムを装填出来る事が解って即購入! フムフムなるほど! これなら今まで通りテレビ見ながら白昼でフィルム装填出来ちゃうゾ。


左がワトソンフィルムローダーで右がAPフィルムローダー。 実はハンザのフィルムローダー(写真下)も入手してみた。 というのもワトソンフィルムローダーは慣れていない事もあって使い勝手が悪かったんでもしかしてと想ったけれど...  もしかしなかった。 


ハンザのフィルムローダーはAPフィルムローダーと基本的に同じだけどオプションを取り付けるとNikon F•F2用の純正マガジンにフィルム装填することが出来る。 仕組みはライカと略同じなんで使えるかなと予想して当たって砕け散った...(マガジンの背の高さが物理的に無理だった)


それからワトソンフィルムローダーで使えないフィルムマガジンがある...ライカM5用のマガジン。

M5はフィルムが逆向きに入る為巻き戻しクランクに連動する詰めが普通と逆方向にも付いている。これは市売品フィルムも同じ仕様になっているけれどライカ純正のM5用マガジンは爪の幅が太くてワトソンフィルムローダーのクランクが入らない。 ワトソンフィルムローダーのクランクを少し削るかライカ純正のM5用マガジンの爪を少し削るかすれば使えそう。



で、最後に専用マガジンの使用感。

専用マガジンを使うと巻き上げが凄く滑らかになる、ライカは使い心地が滑らかで良いとされるのは純正マガジンを使って初めて自慢出来る物だと実感した。 カメラのシャッター裏でフィルムは平面性を保つ為に圧版に押さえられているけれど、巻き上げが軽くスムースになるって事は市売品パトローネのフィルムが感光しないようにフィルム出口で押さえつけている抵抗の方が大きいって事のようだ。 市売品のフィルムが使えるM型ライカでも純正マガジンを使おうと想う、ライカの裏蓋開閉レバーは蓋をロックするのと同時に純正マガジンのシャッターを開閉する素晴らしい部品が付いているのに使わないのはもったいない。